善人シボウデス

PS+フリープレイのVita版「極限脱出ADV 善人シボウデス」クリアしました。密室に閉じ込められて理不尽なゲームに参加させられるという、王道のサスペンスものと脱出ゲームを組み合わせたノベルゲーという感じのゲームです。プレイ時間は30時間程度とそこそこのボリュームがありますし、脱出パートでヒントの出るEASYモードやフローチャートなどのシステムによって遊びやすいゲームでした。ネタバレになるので詳しい説明は避けますが、システムを生かした複雑なストーリーや程よい難易度の脱出ゲームなどで予想以上に楽しめました。よくこんな複雑なもの考えたなーというのが正直な感想です。500円のフリープレイでこれだけ本格的な作品をプレイできたということでは大満足です。

トロステの紹介を過去に見た程度でほとんど先入観の無い状態から始めたのですが、ストーリーは思っていたのとはだいぶ違いました。それはそれで楽しめましたが、終わり方に釈然としない部分が少々。DSで出ている「極限脱出 9人9時間9の扉」というゲームの続編にあたり、そのネタバレが豪快に出てくるので気にする人は要注意。あと、囚人のジレンマなどテーマになっているものが多く、その説明がちょっと冗長な感じはしました。

3DS版も出ているので、せっかくだからその体験版もプレイしてみました。画面の解像度やメモ画面の広さ、スティックの操作感覚はVita版のほうが上でしょうか。3DS版は2画面を使ってヒントを見ながらパズルが解けるのと、一応立体視に対応しているのが強みでしょう。全体的にもっさりとした操作感覚は両機種に共通でしたし、さほど違いはなさそうです。

フリープレイでもなければプレイする機会がなかったであろうゲームですが、やってみたらなかなか楽しめました。せっかくだから前作もプレイしたいとは思うのですが、派手にネタバレを喰らってしまったので楽しめるのかどうかが心配なところです。月500円で遊べるフリープレイでの提供期間は7月まであるので、興味のある方はぜひ。

それにしても、30時間少々でプラチナトロフィーってのは良くも悪くも凄いな。これってどうなんだろう。