不思議の国のラビリンス

Vitaと一部のAndroidでプレイできるPlayStation Mobileで、「不思議の国のラビリンス」という基本無料のローグライクゲームが配信開始になったのでプレイしてみました。PSP等で配信されている不思議の国の冒険酒場のスピンオフ作品だからこんな名前になっているわけで、不思議のダンジョンとは特に関係はありません。基本無料アイテム課金制のローグライクと聞いたら悪い予感しかしませんが、冒険酒場はそこそこ面白かったので見るだけ見てみようかと。とりあえず通常ダンジョンに相当するところは無料の範囲内でクリアしました。

システム的には初代トルネコに毛が生えたぐらいのシンプルなもので、操作も不思議のダンジョンに近く、同じような感覚でプレイできます。難易度は特に序盤はヌルめ。基本無料だし最初は遊びやすくなっているのかもしれません。中盤以降はプレイヤーの成長が鈍く、物資も少なくて徐々にジリ貧になっていく感じでした。それでもトルネコやシレンよりはだいぶ簡単です。予備知識なしで1回でクリアできたぐらいですし。これ以上のクリア後要素に挑むと課金が必要になりそうな予感です。

ボタンのないAndroidでもプレイできるようにと、画面は両サイドにボタン風インタフェースの配置された狭いものになっています。Vitaでは必要ないからジャマになるのですが、これは仕方ないところでしょう。グラフィックや音楽などは冒険酒場からかなり流用されていて、かなりコストを抑えているのが見えます。特にグラフィックは残念なことになっています。冒険酒場でナナメ向きしかなかったモンスターのグラフィックをそのまま使うとは。

気になる課金要素は、ダンジョン内でいつでもどこでも購入できる便利アイテムが多く揃っていました。シンプルで強力な回復アイテムのほか、死んだ際の復活、敵を一撃で倒す杖、死んでも無くならない武具、上限を突破して装備強化するアイテムなどなど。高難易度ダンジョンでは必須になる予感もするので、あまり挑みたくはないですね。

シンプルで動作もそこそこ軽快なので、無料だと思えば十分遊べる範囲です。ただ、かなり見た目がチープな上に、グラフィックの変化やゲーム展開のメリハリが少なく、どうしても単調になってしまうところがありました。無料でも遊べることは遊べますが、面白いかというと微妙なところです。PSMというマイナーなところで、ネットでもほとんど話題になっていないのですが、ローグライク愛好家の感想を聞いてみたいものです。