エンドオブアスピレイション

ケムコから久々にリリースされたPSP用のRPG「エンドオブアスピレイション」をクリアしました。携帯・スマホアプリからの移植もの。こういうB級感あふれる古臭いRPGって好きなんですよね。ケムコのPSPソフトは幻想クロニクルで参入して以降1年以上出ておらず、もう撤退したものだと思っていたのですが、ここにきて突然出てきたので早速プレイしてみました。今さらPSP、今さらVita非対応、値段は予想より高い800円と、最初からやる気があるのか微妙なのが気になりましたが…。

なんというか全体的に中身の薄いゲームという印象でした。プレイ時間は寄り道しつつでも6時間程度。長ければいいというものでもありませんが、面白さが凝縮されているというわけでもなく、非常にアッサリ終わってしまいました。ストーリーも登場人物がやたら少ない上に掘り下げも浅く、世界観の説明もロクにされないのでイマイチでした。難易度が極端に低く、ザコ敵から受けるダメージが0なんてのはいつものことで、ただオートにして戦闘が終わるのを待つ局面が多すぎでした。

特技や魔法に相当する「スキル」を自由に付け替えできるシステムが入ってはいますが、習得できるスキル数を増やすのは追加課金ですし、そもそも無駄にスキル数が水増しされていて、特に面白さにはつながっていませんでした。敵の能力を調べるスキルだけで6種類ぐらいとか意味あるのか…。

なぜこのタイミングで、この微妙なゲームをPSPで発売したのか、正直よく分かりません。同じWorldWideSoftware作品なら、シンフォニーオブエタニティとかのほうが余程面白かったですし。WWS作品で初めて追加課金に対応したゲームだった…って程度なんでしょうか。携帯での暇つぶしには丁度いいのかもしれませんけど、PSP向けの作りじゃないですね。800円にしては期待はずれでした。ケムコにはまだまだたくさんゲームがありますから、次に期待しましょう。