HIDEBOH タップダンスHEROの感想 – 見た目より辛口なリズムゲー

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Vita用リズムゲーム「HIDEBOH タップダンスHERO(公式サイト)」の感想など。タイトルにもなっているタップダンサーのHIDEBOH氏が監修したゲームで、タッチ操作によって指先でタップダンスを疑似体験できるというコンセプトだそうです。ちなみに右上がキャラクター化されたHIDEBOH氏…似てない…。この手の音ゲーは下手ながらも結構好きで、PS+のフリープレイに入っていたので試しにプレイしてみました。

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基本システムはリズムに合わせて画面上に出てくるマーカーをタップまたはスライドするという単純明快なものです。左右に大きく分かれていて、両手を別々に使ってタップしていく必要があります。ダンスの振り付けによって見た目が異なるマーカーもあり、それでダンス気分を味わえる仕掛けのようです。システムとしては見たままなので非常に取っ付きやすく、タイミングや位置の判定、クリア基準なんかはかなり甘めになっているので誰でも気軽に始められるでしょう。

楽曲はオリジナル曲を中心とした全30曲に難易度違いがそれぞれ3譜面ずつ。流行曲などは入っておらず、昔の音ゲーのような潔い作りとなっています。半分以上の曲はタップダンスっぽいリズムが入っていて、両手を使って上手くプレイできると他の音ゲーとは違った爽快感が味わえてちょっとクセになります。

主なモードはチュートリアルを兼ねたストーリーモードと曲を選んでプレイするアーケードモードの2種類に、ギャラリーモードがある程度です。フリープレイだから良かったものの、今時のフルプライスのゲームとしては少々物足りないですね。ギャラリーモードにはHIDEBOH氏の実写ダンスムービーも入っており、これは素直に凄いので見応えがありますが…。

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ストーリーモードはこのスクリーンショットを見れば分かるようなノリ。子供向けのかなりベタなストーリーが展開されます。登場人物は少ないですし、展開も練習3回本番1回という流れの繰り返しで非常に単調です。難易度は訳も分からずプレイしていてもクリアできるほどゆるゆるで、2時間程度で終わるものの妙に長く感じられました。タップダンスの裾野を広げたかったのかもしれませんが、これじゃちょっと厳しいのでは。誰でもクリアできそうな難易度なのに、トロフィー取得率を見ると開始92%に対してクリア11%というのがもう。

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…それはやばいだろ。

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一方、アーケードモードで遊べる上の難易度は、驚くほど高いです。中央や画面端から出てくるようなガイドが無い上、マーカーが表示されている時間が非常に短いです。操作が両手に割り振られているので、Vitaの広い画面の端から端まで同時に見なくてはなりません。ピアノのように左右で違う動きをしたり、左手で三角を描きつつ右手でギザギザ模様を描くような器用さも要求されます。しかも自分の指でマーカーが隠れてしまうのできっちりと譜面を覚える必要もあります。実際のダンスはこんなもんじゃないんでしょうけど、さすがに難しすぎます。DSの応援団に似たシステムですが、その比じゃないですね…。

1本のゲームとしては遊べる要素が少なすぎますし、初心者向けなのか上級者向けなのかハッキリしないバランス、どう見ても売れそうにないビジュアルなど、何とも中途半端な印象でした。自分に合った難易度で気軽に遊ぶ分にはなかなか爽快なので、ちょっと勿体無いですね。見た目よりも辛口のゲームなので、子供向けっぽいと敬遠していた人ならむしろ楽しめるんじゃないかと思います。