2006年5月の雑記

2006年5月23日(火):スーファミその18

ヘラクレスの栄光3をクリアしたのでその感想など。今は亡きデータイーストの作品で、ギリシャ神話を題材にしたようなRPGです。割と評判がいいのと、キャトルコールと関係があるっぽいのとで、試しにプレイしてみました。ちょっと変わった部分もありますが、システム自体はドラクエタイプのオーソドックスなRPGです。

これはあちこちで言われていることですが、終盤のストーリー展開のインパクトの強さはかなりのものがありました。結末も当時のゲームとしては珍しい部類に入るものでしょうし、終盤だけは先が気になってノンストップでプレイしてしまいました。序盤から中盤にかけては、あまり引き込まれるようなものでもなく、むしろ長い中だるみ状態が続いていた感もありましたが。

ゲームバランスは昔のゲームだけあって、非常に大味な感じがしました。エンカウント率は高く、敵の体力や防御力は高く、こちらのパーティは鍛えても大して強くならずで、中盤以降は対雑魚戦がただうんざりするだけの障害と化してしまっています。敵の魔法がやたら強いのと、こちらの防御力がレベルで変動しないのとで、いちいち防御魔法等を使わないと不毛な削りあいになるのもだるいです。終盤になると、回復だの復活だのを連発してきてさらに戦いが長引きますし。ボスはボスで、序盤は異様に強いのに、中盤以降になって補助魔法が増えてくるとただ体力が高いだけの雑魚と化しています。

ゲームの進行は、昔のゲームっぽくヒントが少なく、自分の足で世界を回るという感じで最初のうちは楽しめました。乗り物で行動範囲が広くなってからは、あまりのヒントの少なさに2時間以上さまようということもありましたが…。一部のダンジョンで、ただエンカウント数を稼がせるための仕掛けがあったりしてウンザリすることもしばしばでした。エンカウント率の高さと戦闘の長さもあって、途中で電源切ってやろうかと思うこともありました。

全体的にストレスが溜まり、ストーリーの最後の部分だけが売りのゲームという感じでした。ただ、そのストーリー終盤はかなり見ごたえがあります。ストーリー最重視の人や、FF7ファンの人なら(シナリオ担当が同じ人なので)楽しめるかと思います。

2006年5月18日(木):PlayStation アートギャラリー

久々にアークな話題です。PlayStation.comのPlayStation アートギャラリーにて、精霊の黄昏の背景複製原画とやらの予約受付が始まりました。草薙が制作したイメージイラストの複製で、額に入って1枚21000円だそうです。それにしても、草薙は凄いですねぇ。精霊の黄昏をはじめ、FFやシャドウハーツなんかの原画も描いていて、それぞれのクオリティが高いときています。草薙の公式サイトにある「草薙美術館」で、アークも含めてその一部が見られるので、興味のある方はぜひ。

それにしても、SCEのお膝元であるPlayStation.comなのに、精霊の黄昏が『アークザラッド3』と表記されているのは情けないというかもう呆れるしかありませんね。草薙が間違えたのかもしれませんけど、さすがにこれは…。もはやアークザラッドなんて用済みでどーでもいいんでしょうな。

2006年5月16日(火):グランディア2の感想

DC版グランディア2をクリアしたのでその感想など。PS2版の値段がなかなか下がらないので、DCの初回限定版を買ってしまいました。なお、グランディア1とXTREMEはすでにプレイ済みで、戦闘重視のXTREMEのほうが気に入っています。

やや子供向けっぽい部分のあった1に比べて、全体的に重く大人向けになったシナリオがなかなかいいです。キャラの個性がかぶっていることもありませんし、展開も二転三転するので飽きません。また、街の人に話し掛けるたびに誰かがリアクションを返すところまでしっかりと作りこまれている上、その内容がイベントを進めるごとにどんどん変化するので、街の中を回るだけでも楽しめます。そして、ダンジョンも長すぎない程度に抑えられており、途中で迷うようなことも少ないため、テンポよくシナリオを追うことに集中できるようになっています。序盤から中盤にかけて、何となく既視感をおぼえましたが。

最も期待していた戦闘については、難易度の低さが残念でした。能力値が上がったりするスキルと装備の組み合わせで、キャラのカスタマイズが自由に出来るのはいいのですが、いい組み合わせを見つけてしまうとあまりにも戦闘が楽に進んでしまい拍子抜けします。セーブポイントからセーブポイントの間で、HP・MP・SPのいずれも消費せずに進めてしまうバランスはどうかと…。おとり&杖が強すぎです。そこまでしなくとも、魔法がやたらに強力なため、適当に全体魔法を撃ちまくるだけでもあっさり進めますし。ゲームの途中で、戦闘を楽しむスペシャルステージなるものが出てきたので楽しみにして行ってみたら、いきなり一撃で全滅する攻撃を撃ちこまれ…違うだろうと。もう少しレベルが上がってから行こうと思っていたら、あっという間に消滅してしまい残念でした。それと、魔法のエフェクトなんかは、もっと短くしたほうがゲーム全体のテンポを保てたかと。

難易度を抜きにして考えれば、戦闘シーン自体はなかなかよく出来ています。IPゲージの見やすさやコマンドメニューの使い勝手なんかはXTREMEよりも優れていますように思います。パーティ共通のスキル用経験値で、プレイヤーの好きな所から技・魔法・スキルをカスタマイズできるシステムが分かりやすく、1のような作業感やXTREMEのような複雑さがなくて面白いです。それが自由すぎてバランスを崩している部分もあるのでしょうけど。

音楽はシリーズ中では一番好きですし、テンポや元のシステムが良いのでそれなりに楽しめました。自由度や難易度が低すぎるのが残念ではありますが、そのぶん誰でもプレイできる作りになっているかと思います。シナリオ特化型のRPGとしては、こういうのもありなのかもしれません。

2006年5月13日(土):次世代機

あちこちで話題になっているように、ついにPS3とWiiの情報が出てきました。正直な感想としてはどっちもイマイチ魅力を感じません。

PS3は言うまでもなく値段が高すぎますし、ハイビジョンテレビや高音質なオーディオシステムを備えていない私のゲーム環境ではあんまり意味がないでしょうし。BDプレイヤーとしては安いなんていうのは事実でしょうけど、普段からDVDも滅多に見ない私にとってBDなんて必要ありません。SACDに対応してるのは面白いと思いますけどね。

Wiiはあのコントローラは斬新で面白いと思うのですが、あれを家でプレイしたいかというとちょっと…ですね。狭い部屋の中でコントローラ振り回したり弓矢の真似事をしたりはきついのでは。日本はEYETOYがハズれた国ですしね。それに、ポインティングデバイスを使うぐらいなら、DSのタッチペンのほうが直感的な気もします。懐古趣味な私としてはバーチャルコンソールだけは興味がありますが、まだまだ情報が無さすぎます。あのクラシックコントローラで64のCユニットをどう動かすんだろう…。Cでお願いします!

というわけで、発売されてもしばらくは様子見ということになりそうです。案外XBOX360にとってチャンスだったりして…。

2006年5月11日(木):スーファミその17

SFC版のフロントミッション1をクリアしたのでその感想など。2足歩行ロボットに乗って戦うシミュレーションRPGです。このシリーズの作品は今までに何本かプレイしたことはありましたが、1をプレイするのはこれが初めてです。ちなみに、アーク1・2と同じジークラフト制作となっています。

難易度が低めで戦略性はあまり高くありませんが、そのぶんゲーム自体がサクサク進むのでストーリーを追うことに集中できます。序盤から中盤にかけては苦戦を強いられるステージもありますが、中盤以降はパーティが強すぎるほどの特殊能力を覚えられるため、運が悪くない限りは負けることはなくなってしまうのがちょっと残念です。

システムなどは良くも悪くもシンプルです。胴体・右腕・左腕・脚の4つにHPがわかれていること以外は普通のSRPGと同じようなシステムでとっつきやすく、戦闘中にあまり面倒なことを考えなくてもいいのが楽と言えば楽です。一方で、各パーツやキャラクターにあまり個性がなく、セットアップの結果がせいぜい3パターンぐらいの画一的なものになってしまうのが痛いところです。

ストーリーはシリーズ作品との関係もいろいろあって、なかなか楽しめました。他作品をプレイする前にこれをプレイしておくと面白くなるでしょう。

シリーズの原点というのと、サクサクと先に進めるテンポの良さで結構楽しめました。PS1版には追加シナリオもあるというので、機会があればプレイしてみるかもしれません。シリーズのファンにはおすすめですし、SRPG初心者でも十分プレイできると思います。

2006年5月8日(月):ゲームの感想

最近プレイしたゲームの感想など。

ロマンシングサガ ミンストレルソング

SFCのロマンシングサガ1を大幅にアレンジしたリメイク作です。ロマサガ1自体にはそれほど思い入れもなく、キャラのグラフィックもあの濃いというか…な絵柄だったのもあってプレイしていなかったのですが、借りる機会があったのでプレイしてみました。そしたらこれが思いのほか面白く、すごい勢いで3周クリアしてしまったわけです。

ロマサガ2からの閃き、ロマサガ3のイベントリストや陣形技(みたいなの)、サガフロ1からの連携、サガフロ2のロールや戦闘中のMP回復、アンサガの素材やスキルシステムなどがアレンジされて取り入れられ、まさにシリーズの集大成となっています。そして、この多くの要素が使うと便利だったりパーティの強化につながったりするので、システムを読み解いていく楽しさが他のゲームとは比べ物になりません。これによってキャラの育成の自由度が非常に高くなり、

元々フリーシナリオを売りにしたロマサガシリーズの中でも自由度の高い作品だったのですが、今回はイベントが大幅に増量されてさらに出来る事が増えています。SFC版をプレイしていても新鮮な驚きが少なくありませんし、周回数によってイベントが進んでいくものもあるようなので、プレイスタイルを変えながら何回も遊べます。ただ、イベントを数多くこなそうとすると、とたんに制限が厳しくなってしまい、窮屈なプレイスタイルになってしまうのが残念なところではあります。クリアしたイベントの数がパーティの強さに直結するだけに、もう少し余裕を持って行動できても良かった気はします。そのぶん、シナリオの進め方も戦略的になるという側面もあるのですが。

面白い一方で、プレイしていてストレスが溜まる部分も多かったのは事実です。ロード時間は全体的に長めです。マップではカメラを自由に動かせなかったり、マップ自体がちょっと広すぎたりします。それでいて敵の追跡が厳しすぎて、一部の種類の敵からはアビリティ無しで逃げ切るのは非常に困難というのもきついところです。多用することになるクイックセーブにも割と時間がかかります。あちこち探索するのが面白いゲームなだけに、こういう細かい部分で水を差されるのが残念です。それと、2周目以降は地図や技・イベントなどのプレイ履歴を引き継いだり、イベントのボイスをカットできたりという要素もほしいところです。

難易度は決して低くはなく、システムも複雑なのでとっつきにくいゲームですが、ハマるとものすごく面白いです。ストーリーやキャラなんかを重視する方には全然向かないでしょう。廉価版もまもなく出るので、あらためて4周目以降もプレイしてみようかとも思っています。サガシリーズの中でも一番の出来です。

スーパーマリオRPG

割と気になっていたのですが、なかなか安い値段で売っている所がなくて仕方なく980円出して購入しました。任天堂とスクウェアの名前が併記されている、とっても時代を感じさせるゲームです。マップや戦闘にアクション要素を加えた、実にマリオっぽいRPGになっています。

マリオをイメージした、どこか平和でノリの良い世界観がなかなか笑えます。ちょっとしたキャラの動きから、隠し要素やミニゲームまで遊び心満載で、小さい要素でも探してみようという気にさせてくれます。演出が細かい割にはゲームのテンポは良く、難易度も全体的に低めなのでゲームがサクサクと進みます。ストーリーはあまりひねりがありませんでした。何とかイベントひとつひとつのノリでカバーしていますが、単調といえば単調です。

戦闘では、攻撃時や防御時にタイミングよくボタンを押すことで、様々な行動の効果が上がるシステムが単調さを取り除いていていいです。中ボスクラスの敵が他の敵よりもかなり強く設定されているのも、実にそれっぽいです。ただ、全体攻撃や回復が手軽すぎるのと、敵の体力が低いのとで対ザコ戦の緊張感がなさ過ぎるのが残念なところです。それと、独特のコマンド入力操作は慣れるまでちょっと戸惑いがありました。

3D風のグラフィックはSFCにしてはかなり綺麗で見やすいですし、明るい音楽がゲームの雰囲気に非常にマッチしています。3D風マップはやや遠近感がつかみにくいのが難点ですが。慣れればだいたいの場所はなんとかなりますが、それでも望みの場所になかなか着地できなくてイライラすることは少なくありません。

明るい雰囲気にシンプルなシステム、そして難易度も低いので、RPG初心者でも安心してプレイできます。アクション要素も、普通にクリアするだけなら何とかなるレベルです。RPGとしてはちょっと不満も残りますが、雰囲気を込みでなかなか楽しめました。

スターオーシャン

トライエースの最初の作品です。続編のセカンドが面白かったので買ってみました。スーファミだけにどの程度のものかと思っていましたが、セカンドで特徴的だと思っていたアイテムクリエーションやパーソナルアクションなどのシステムの多くが既に導入されていて驚きました。

アクション性が強くキャラがよくしゃべる戦闘、ある程度自由に選択できる仲間キャラ、町での会話、大量のアイテムと、スターオーシャンならではの基本的な楽しさは既にある程度導入されていて、2ほどではないもののハマります。ただ、2を先にプレイしてしまっただけに、どうしても各要素がやや物足りなく感じてしまうのが残念なところでした。このゲームが素直に凄いと思えた頃にプレイしておくべきだったのかもしれません。

戦闘は常にフィールド全体が見渡せて戦況が把握しやすいのですが、攻撃のたびにボタンを2回押す必要があったり、自由移動がものすごく使いにくかったりと、まだ未完成な感じです。ゲームバランスも悪く、やたら楽に倒せる敵がいる反面、あっという間に全滅してしまう局面もしばしばでした。対策がほとんどできない石化連発は勘弁してほしいところ…。最終ボスまでもがハメられるか楽勝かのどちらかでしたし。一部の技の使い勝手が良すぎるのもちょっとバランスを崩していました。

パーティメンバーが多いのに、戦闘に参加させていないキャラに全く経験値が入らないのはちょっときついです。人数が多くても結局は4人のメンバーを固定せざるを得ないのが残念でした。それと、町と町の間の移動がやたら面倒なのも気になりました。パーソナルアクションを起こしたり、アイテムクリエーションに必要なアイテムを揃えるのが面倒くさすぎて、せっかくのシステムを楽しむ気になりにくかったのが痛いところです。

なんだか欠点ばかり書いてしまいましたが、話は2とのつながりもありますし、アイテム集めや、スキルによるキャラ育成は楽しいですし、そこそこは楽しめました。ただ、やっぱり2に比べるとイマイチ物足りなく感じます。プレイするなら2以降がおすすめですが、2をプレイする前に1をプレイしておくのも悪くはないでしょう。単体で見ればなかなか面白いゲームです。

みどりすたいる雑記>2006年5月
最終更新:2006年5月24日 制作:ちょこた