2006年7月の雑記

2006年7月27日(木):ネットでプロ野球中継

少し前からTV Bankにてファイターズ戦のネット中継が行われています。地上波のテレビでは見られない試合も中継されている場合があるので見てみたのですが、全画面表示でもそれなりに見られる画質なのには驚きました。ブロードバンド凄い。数年前にyahooでやっていたライオンズ中継はちょっときついものがあったのに、技術の進歩は早いですな。ちゃんと解説も入りますが、CMはありません。

ただ…ネットとテレビでは著作権の扱いが違うのか、著作権があるような音楽がスタジアム内で流れる時には、上から全然関係ない音楽をかぶせて聞こえなくするのがかなり鬱陶しいですね。気分も台無しです。日ハム応援団がチャンスの時に演奏する北の国からもまずいようで、日ハムのチャンスの時にはとんでもないことになってしまいます。かなり痛いところなのですが、こればっかりはどうしようもないんでしょうかね…。

それと、画質がいくら良くなったとは言っても、動きはまだまだぎくしゃくしている感じです。全体的にリプレイ映像か古いVHSビデオを見ているような気分になれます。ボールの行方を目で追うのが難しい時もありますし、動きの多い観客席なんかが映るとコマ落ちしまくりです。それでも、ラジオや文字情報よりはかなりいいですけどね。

ちなみに、ホークスの中継も同じくソフトバンク系列のTV Bankで見られますし、マリーンズはGyao、イーグルスは楽天イーグルスTVで見られます。全部無料。ファイターズ以外のはまだ観たことがないのですが、そのうち試してみようかと。どれもちょっとしたソフトのインストールや会員登録が必要だったりして、まだちょっと敷居が高いと感じるのですが…。

2006年7月20日(木):ゲームの感想

今度は、セブンドリームでFF12とグランディア3が安かったので購入してしまいました。かなりのハイペースで積みゲーを崩しているのに、それに匹敵するスピードで増えつづけているような…。しばらく特別な事情が無い限り購入は自粛しなくては…。とりあえずグランディア3は特典のCDだけでそこそこ満足です。で、最近プレイしたゲームの感想を。

塊魂

「かたまりだましい」と読みます。スティック二本で塊を操作し、色んなモノを巻き込んでひたすら大きくしていくというゲームです。人に勧められたり、ネットでの評判が良かったりして気になっており、廉価版が1800円になったので試してみることにしました。

ただ転がしてモノを巻き込むだけなのに、これがものすごい爽快感で病みつきになります。最初はマッチ棒やキャラメルのような小さいものしか巻き込めませんが、大きくしていくうちにどんどん巻き込めるものが増え、それまで邪魔くさい障害物だった柵やら動物、果てには人間や建物からもっととんでもない物までも巻き込んでいく感覚は非常に新しいです。文字でこの感覚を語るのは難しいのですが、これは妙な中毒性があります。

ゲームの難易度は、普通にクリアするだけならアクションが苦手でもそれほど難しくないレベルです。難しいステージでも、何回か再チャレンジすればすぐにクリアできるほどです。それでいて、好成績や好タイムを残そうと思うと途端に難しくなってくるバランスが非常に良いです。やたら充実しているコレクション要素を埋めるのも楽しいです。推定1400個ぐらいある巻き込める物に全て気の利いたコメントがつけられていて、それを眺めているだけでも楽しめます。初心者から上級者まで、様々なプレイスタイルに対応できます。

独特のぶっ飛んだ世界観も素晴らしいです。変なキャラクターと動物が登場するオープニングムービーからしてものすごいセンスですし、塊を浮かべて星にしたり、何故か転がす舞台がちょっとレトロっぽかったりととにかく謎だらけで面白いです。そしてその変な世界をさらに盛り上げるボーカル入りの変な音楽がまたハイレベルです。ちゃんと塊魂をテーマにしてあってゲームに不思議とマッチしていますし、特にオープニングテーマではやたらと耳に残って離れません。これは今までのゲームには無いものでした。

ただ、入り込んだ場所によっては周囲が全く見えなくなってしまったり、挟まって全然動けなくなったりということが割と頻繁に発生するのがちょっと辛いところでした。特に変な場所に入り込んでしまったら、なかなか動けないわ塊はどんどん小さくなるわでうんざりします。あとは高速移動できる王子ダッシュがやたら出しにくかったり、小さな段差でさえも思うように越えられなかったりするのも気になりました。爽快に色んな物を巻き込みまくっている時に、こういう些細なところで流れが切られてしまうのが残念でした。

この新しい面白さを文字では伝えきれないのですが、これは相当ハマります。廉価版とはいえ、これがシンプルシリーズよりも安いのははっきり言ってお買い得です。少しでも気になっている方は、試しに買ってみてください。世界観についていけないとか3D酔いするとかいう可能性もありますが、実売価格1600円前後ですしね。久々に新鮮な感覚が味わえました。

天外魔境ZERO

最近数多く購入したSFCソフトの中でも、もっとも安かったものです。現実の時間がゲーム内にも影響を及ぼす、PLGS(パーソナルライブゲームシステム)というシステムを導入したRPGです。それ以外の部分は割と普通のRPGになっていました。

売りであるPLGSは確かに目新しいものなのですが、時間や時期が限定されるイベントなどがあって実際にはプレイヤーがゲームに合わせなくてはならず、かえって制限を受けるだけのように思えました。ある曜日にしか買えないアイテムとか、あるタイミングで割引とか、時間によって船の航路が変わるとか…あまり上手い使い方とは思えませんでした。祭りなどが現実と連動するのは面白い発想ではあるのですが、1年間もこのゲーム一本を遊ぶということは考えにくいですし、一度イベントを見損ねたら1年待ちなので微妙すぎます。実際、ゲームを始めた直後の7月7日には七夕イベントがあったのに、イベント会場に行けるほどゲームが進んでいなくて見逃したということもありましたし。

戦闘は思いのほかテンポが良好でした。SFCという性能が限られたハードの中で、カットインやキャラの動きなどで派手な演出を入れつつも、「第四の黙示録」のようにノロノロとした展開になっていないのが良いです。ただ、ちょっと難易度が低いのは気になりました。敵の攻撃力がそれほど高くない上に、行動順や行動結果がかなり安定しているのでスリリングな局面があまり多くありませんでした。結局、戦闘不能は一度も見ることがなかったので、ちょっと残念でした。エンカウント率がやたら高いので、そのせいでレベルが上がりすぎた可能性もありますが。

グラフィックはSFC終盤だけあってかなり描き込まれていて綺麗ですし、音楽も天外シリーズにしてはゲームっぽい音楽で親しみやすいです。天外シリーズ特有の声や派手なビジュアルによる演出はありませんが、これはこれでテンポが良いのでいいでしょう。ストーリーは割と王道で気軽に楽しめます。途中に少しあるミニゲームも、それほど足かせにはならない程度の難易度でちょうど良かったです。PLGS関係のには手をつけていませんが。

今となっては特に凄いという部分もありませんが、出回っている値段の割には充分遊べるゲームです。PLGSは一人用のRPGに導入するにはちょっと無理があったようですが。難易度低め、テンポ良し、ストーリー短めでサクッと遊べます。

2006年7月13日(木):EZweb版アーク

本日よりEZweb版アークザラッドの配信が始まったようです。って、公式サイトは3キャリアまとまってるので以前とは何も変わりませんが。これでVodafone、i-mode、EZwebの全てでアーク1がプレイできるようになったわけです。ただ、やっぱりアーク1は前編であって、後編であるアーク2がプレイできないのはどうかと思うのですが…。アーク2も、ギルドや殉教者の塔あたりをバッサリと切った簡易版にしてでも提供したらいいんじゃないでしょうかね。現状ではあの長~いゲームの移植は大変でしょうし。

私もauユーザーなので試してみようかとも思ったのですが、さすがに4年ぐらい昔の機種じゃ当然無理ですね。携帯の技術の進歩の早さというか、使い捨てのサイクルの早さは凄いですね。なお、プレイできるのはBREW3.1対応機以上で、料金は落としきりで525円だそうです。

それにしても、いつの間に始まったのかよく分からなかったi-mode版とは違って、今回はちゃんとアナウンスしているのは何故でしょうね。配信にあわせてモバイルサイトのリニューアルも行ったようですし。なにはともあれ、興味のある方は機種を問わずプレイしてみてはいかがでしょうか。

2006年7月10日(月):スーファミその21

最近クリアしたゲームの感想など。って、MOTHER2をクリアしてから随分経ってるような気が…。

MOTHER2 ギーグの逆襲

糸井重里氏がデザインした任天堂のRPGです。スーファミ時代の思い出のタイトルや、名作としてよく挙げられているイメージがあり、せっかくの機会なのでプレイしてみることにしました。現代をイメージした独特の世界観に、普通のRPGとは全く違った台詞回し、シンプルなグラフィックなどで他のゲームとは異なる雰囲気になっています。

決してぬるくはないもののすごく厳しいわけでもない難易度、色々と想像の余地があるシナリオや会話、良好なゲームテンポ、シンプルながら印象度の強いBGMなどなど、まさに古きよき時代のRPGでした。別に今のが悪いとは言いませんけど。シンボルエンカウントで、弱い敵はこちらから離れて行ったり、接触しても一瞬で倒せたりという配慮がすばらしいです。また、フラグ立てが一部分かりにくかったりするのですが、お金さえ払えばヒントを教えてくれるというのも便利です。ゲーム部分とストーリー部分の両方を楽しめて、しかも途中で投げ出さないように配慮されてるゲームは貴重かもしれません。

ちょっと気になったのはグラフィックです。ファミコン+α程度のマップはこのゲームならではの味とも受け取れますが、スクロールの妙なぎこちなさとけばけばしい戦闘背景に慣れるまでには時間がかかりました。特にスクロールはあまりにもガタガタ言うものだから、頭が痛くなりそうでした。

ゲームバランスはちょっと大味すぎる気もしました。大ダメージを受けても、徐々に減少するドラム式のHP表示が0になるまでは倒れないシステムでぬるくなるのを避けるためか、特に終盤は即死級攻撃や激しい状態異常が多くてうんざりしました。ストーリーの関係で、パーティメンバーが減少することが多いのも好きじゃないです。後は、アイテムの種類が無駄なものも含めて豊富なのに、やけに所持数制限が厳しくて色々試す余裕さえもなかったのが残念でした。

グラフィックにさえ慣れられれば、現代のRPGが好きな人でも、古いRPGが好きな人でも充分楽しめると思います。一気に何時間もプレイするのではなく、ちまちまとプレイするのが楽しかったです。発売当時ならもっと楽しめていたかもしれませんね。

す~ぱ~なぞぷよ ルルーのルー

ぷよぷよのルールを使って、「○連鎖せよ」とか「全部消せ」とかのミッションをクリアしていくなぞぷよに特化されたソフトです。安かったので、ぷよぷよの練習にちょうどいいかと思って買ってみました。ストーリーモードが2つと、連鎖問題をひたすら解いていくモードが収録されています。

落下後の形やNEXTを見て解き方を考えるのは新鮮なのですが、全体的に問題の難易度が低く感じました。ぷよ歴1ヶ月程度の私が言うのですから、多分間違いないです。自分で組み上げていくような問題がほとんどないので、考えるか試行錯誤するかで、割とあっさりと解けてしまうのでちょっと拍子抜けでした。あまりにもあっさりと解けてしまうので、各モードクリアもすぐに終わってしまい、かなり物足りなさが残りました。鉄ぷよや壁なんかの、実際のぷよではありえないシチュエーションが多いのもちょっとつまらなかったです。

残るはSS版ぷよ通に搭載されていなかった、ひたすらぷよを消しつづけるとこぷよモードなのですが、このゲーム自体が古いせいかぷよ1仕様で、クイックターンが無いというちょっと切ないものでした。落下速度の加速も結構速くて、落ち着いて練習という雰囲気ではありませんでした。

解いている間はそこそこ面白いステージもありましたが、ボリュームと難易度が足りないので不完全燃焼に終わった感じです。ゲームの特性上仕方なのですが、一度解き方が分かってしまうともう楽しめないのも寂しいところです。ミニゲーム的に少しずつプレイしていくのがよかったのかもしれません。それにしてもルルーの5連鎖以降のボイス「おーほほほ!おーほほほ!おーほほほ!おーほほほ!(以下10回ぐらい略)」はうるさい…。

スラップスティック

ソウルブレイダーや天地創造を作ったクインテットのRPGです。クインテット作品が好きなのでいつかプレイしようと思っていたのですが、なかなか売っていなくて今にいたってしまいました。発明家の卵の少年が、ロボットを作って戦うというゲームです。

スーファミのRPGとしては、かなり時代を先取りしたシステムが搭載されています。アイテムを合成して新しいものを作ったり、武器を強化したり、本から得たヒントをもとに新しいアイテムを発明したりと、最近のゲームでも売りとして通用しそうなものが揃っています。さらにはロボットのパラメータは、ポイントを自分の好きなように配分できる上に何度でも変更できますし、攻撃の種類を自分で組み合わせて連続技を作ることも出来るなど、かなりの意欲的なシステムです。戦闘時にも移動の概念が入ったり、勝利時間ボーナスが得られたりと、時代を先取りしていたと言ってもいいでしょう。

ゲーム全体の雰囲気が明るくていい味を出しています。敵の組織の戦闘員なんかは小者揃いで、終盤になっても軽いノリで、流行のお涙ちょうだい系シナリオと違って気楽に楽しめるのがいいです。さらにBGMやグラフィックも明るい雰囲気でまとめられていて、ゲーム全体としてしっかり統一されているのもいいです。クインテットでは定番の旧作ネタが少し入っているのも個人的に好きです。

軽い気持ちで楽しめるRPGなのですが、メニューなどのインタフェースがやたら重いのが非常に残念です。メニューはキーのレスポンスもあまりよくありませんし、常に表示されるヘルプメッセージが会話と同様に1文字ずつ表示されるのはかなり鬱陶しいです。合成の組み合わせなんかもあまり多くない上に、合成前に結果がわかるのですから、今選んでいるアイテムとどのアイテムが合成できるのか、明るさを変えて表示するだけでもだいぶ快適になるでしょうに。

せっかく豊富なカスタマイズ要素があるのに、戦闘もイマイチでした。ロボは3体作れるのに戦闘に参加できるのは1体のみの交代制で、あまり戦略性が高くありません。さらに中盤以降の敵(特にボス)の強さがインフレしたり、クリティカルで即死させられたり、状態異常でハメられたりと、バランスが大味すぎです。カスタマイズが悪かっただけなのかもしれませんが…。

ちょっと荒削りな部分が多いですが、割とセーブがどこでもできるので、気楽に楽しむにはピッタリです。現時点でどうなるのか分かりませんが、Wiiのバーチャルコンソールで遊ぶのにはちょうどいいのではないでしょうか。隠れた意欲作です。

みどりすたいる雑記>2006年7月
最終更新:2006年8月9日 制作:ちょこた