最近知ったのですが、多くのウェブリングで利用されていた「ウェブリング・ジャパン」のサービスが4月で終了するようです。個人的にはトップページにバナーを貼るというのが嫌で参加することはなかったのですが、特定ジャンルのリンク集代わりには便利でした。今や物凄い数のリングがあるわけで、サービス終了は一部の方面に結構大きな影響を与えるのではないでしょうか。代わりになるものを自前で用意するというのも大変でしょうし。
それにしても、ウェブリングを使ってサイト巡りをする人って今でもいるのでしょうか。どちらかというと、「同盟バナー」代わりやサイト下部の飾りみたいに、サイト管理人に使われているイメージがありましたが。さすがに時代遅れなのか…。
DC用ソフト「エターナルアルカディア」をクリアしたのでその感想など。空の上に島が浮かんでいるという世界を舞台に主人公の空賊が繰り広げる物語で、プレイヤーの行動や選択によって変動する「男気」ポイントや船対船の「砲撃戦」、技や魔法を使う時に使用するパーティ共通の「ガッツ」などの様々なシステムが特徴的なRPGです。DCらしいRPGということと、ネット上の評判が良かったこともあり、半額セールの機会に買ってみました。
ストーリー面はよくある「正義の味方の理想が世界を救う」とか、「一組のカップルの愛が奇跡を起こす」という展開ではなく、義賊としての態度や冒険心が話を進めていくのがある意味で新鮮だったりします。さらに重要な決断をする場面では選択肢が出て、男らしくも冷静な選択をすると男気が上昇し、一部の人々の態度が変わっていくというのが、空賊として名を上げていることを実感させてくれます。船を操り、広大で未知の多い空に散りばめられている「発見物」を探すのも、最初は冒険をしている感じを味わえます。
戦闘システムはオーソドックスなターン制ですが、技や魔法に必要なパーティ共通の「ガッツ」がちょっとしたアクセントになっています。毎ターン自動回復するだけでなく、行動で任意に回復させることもできるものの、パーティ共通なので考えて使う必要があります。消費量の大きい技などは実に強力というバランスも適切ですし、アイテムはガッツを消費しないため、アイテムの存在感が非常に大きいのもまた面白いです。大きすぎる気もしますけど。また、時々発生する「砲撃戦」は世界観の演出に役立っている上、ありがちなミニゲームではなく通常戦闘をアレンジしたようなシステムで、各キャラのパラメータや覚えた魔法なども活用できるところに好感が持てました。
しかし、これらの魅力的な要素も、圧倒的なゲームのテンポの悪さによって十分に楽しむことはできませんでした。何より痛いのが戦闘の遅さです。戦闘突入からコマンド入力まで、ロード等で20秒程度かかってしまいますし、初級クラスの技などでも10秒程度、最強クラスの技だと30秒程度かかってしまうのもザラです。さらに通常攻撃や戦闘終了後の演出も結構長い上に、これらを一切カットできないのでもう最悪です。ザコ敵の中には、倒すとちょっとおいしいけれど回避率と魔法防御が高くて倒しづらい、というものが高確率で混ざっており、さらに戦闘を長引かせます。しかも空でのエンカウント率が高く、そのたびに長い長い戦闘を強いられるため、いらつくなんてものではありませんでした。このほかにも、瞬間移動手段が一切存在しない、一部のマップが不必要に広い、メニューの演出が鬱陶しいなど、プレイ時間が余計なところで相当水増しされた印象すら受けました。
「発見物」も、最初は面白いのですが、あまりにも発見難易度が高すぎます。小さな島にあるようなものはまだしも、何もない広いエリアにあるようなものは、ちょっとしたヒントがあっても発見は困難です。陸の上で方向転換しまくると敵に遭いやすいらしく、見つからないと嫌というほどザコ戦をさせられるのは勘弁してほしいところです。さらに、早く見つけないと先を越されるだの価値が下がるだのと、探索を強制するような空気があったのも嫌でした。好きな時に探索できればよかったのですが。
テンポが悪すぎるという致命的な点を除けば、総合的にかなりよく出来たゲームです。特に、しっかり構築された独自の世界観と、ゲームのシステムが実に良くマッチしていました。このゲームがマイナーな部類に入るというのはちょっと残念です。GCの移植版ではテンポの改善といくつかの要素の追加がされているということなので、これからプレイする人はGC版を選んだほうがいいかもしれません。繰り返しになりますけど、テンポよく遊べれば本当に面白かったと思うだけに惜しいです。
最近、久しぶりの人と会う機会が多いです。
…どう受け止めればいいのでしょうか。
EZアプリ「イースIV MASK OF THE SUN -a new theory-」をクリアしたのでその感想など。SFC版やPCE版とも違う第3のイース4として2005年に発売されたPS2版をEZアプリに移植したもので、移植にあたって携帯電話向けにシステム等がアレンジされています。6つの属性と、それぞれに魔法などの特殊能力を持つ聖剣を用いたシステムが特徴的なアクションRPGです。パケット定額制の契約を解除する前に、とりあえず使い切っておこうと思ってダウンロードしてみました。なお、オリジナルのPS2版は未プレイです。
携帯向けにシステムがアレンジされているだけあって、思いのほか操作は簡単です。攻撃は、方向キーをチョンと短く押すとその方向に攻撃が出て、適当に連打しているだけで近くの敵を追尾してコンボになる簡単操作です。さすがに繊細な操作ができるレベルではありませんが、そのあたりは難易度を下げて対応しているようです。魔法もボタン押しっぱなしで溜めると、剣に応じて攻撃力アップ等の効果が一定時間発揮され、もう一度魔法ボタンを押すと魔法弾発射というシンプルなシステムで遊びやすいです。
また、3Dで構成された6つの町と、それ以上に多くのダンジョンがありつつも、プレイ中に一切通信が発生しないというのが素晴らしいです。音楽も曲数がやや少なく、やっぱり着メロレベルではあるものの、ゲームの雰囲気を壊さない程度の使い方をしています。3Dグラフィックは確かにテクスチャが非常に荒いですが、割り切ってしまえばそれほど気になるものでもありませんでした。アプリということを考えれば、こんなものではないでしょうか。
SFC版ともPCE版とも違うストーリーは、かなり大胆なアレンジがされていて、特に脇役や舞台設定は結構凝っていて新鮮でした。ただ、やたら専門用語が多い上に、容量制限のせいかとにかく演出が貧弱で、話の意味や状況がうまく伝わってこなかったのが残念なところです。特に家の中さえも描かれておらず、家の外観と会話だけというのは寂しすぎます。
操作はしやすいのですが、ゲーム自体はそれほど面白いものではありませんでした。特に容量のせいなのか元からなのか、フィールドだろうがダンジョンだろうが、マップの構成がやたら枝分かれとループをしているだけの道ばかりという単調な構造で、やたら道に迷うだけで面白くありません。ザコ敵は無個性で、ちょっと移動速度が違うか、ゆっくりとした体当たりを繰り出してくるかという程度のバリエーションしかなく、どの敵も属性を合わせてリーチの外から攻撃するだけで倒せてしまい面白くありませんでした。ボス戦も色々考えるより、魔法で強化してゴリ押しのほうが楽でしたし、そもそも迷っている間にレベルが上がりすぎて圧勝ということも。ゲームバランスは終盤だけ妙に敵のパラメータが高いものの、あとは楽勝というチグハグなものでしたし、SFC版と同様にゲームの長さの割に装備品が多いのも無駄な気がしました。
アプリとしてはなかなかの出来だと思いますが、マップ構成とゲームバランスにももっとこだわってほしかったですね。パケット定額制さえ導入しておけばPS2版よりは確実に値段が安いので、ざっとストーリーだけ眺めるのには丁度いいかもしれません。イースシリーズのファン向けの作品でしょう。
「ぷりんどら焼き」という、名前からして明らかに怪しいモノを食べる機会がありました。どら焼きの中に入っているのが、あんではなくてプリンです。これはさすがにイロモノだろ、と思っていたのですが、甘さを控えめにしたプリンとどら焼きの生地が意外にマッチしているのです。これはこれで結構いけます。ビックリでした。
でも、夕食に食べたマルちゃんのしょう油味ヤキソバはちょっと微妙だったので、今日は一勝一敗か。
GBA用ソフト「ファイナルファンタジーVアドバンス」をクリアしたのでその感想など。1992年にSFCで発売されたFF5をGBAに移植したもので、職業にあたる「ジョブ」と、ジョブのレベルを上げることで得られる特殊能力「アビリティ」を組み合わせて自由度の高いキャラのカスタマイズができるのが特徴的なRPGです。移植にあたって、難易度の高い隠しダンジョンや新しいジョブなど、いくつかの要素が追加されています。個人的にFFシリーズの中で一番思い入れが強いのがこの5で、新品が大幅に値下げされていたので思わず衝動買いしてしまいました。
基本的な部分の移植については全く問題がありませんでした。戦闘でのタイムゲージの挙動までほとんどSFC版そのままの感覚で楽しめるだけでなく、一部の特殊能力のテンポが良くなっていたり、L・Rボタンでメニューの使い勝手が向上していたりと、細かい部分での改善もいい配慮でした。ジョブシステムは、どのようにキャラを育てるか、手に入れたアビリティをどう使うかを考えるのが相変わらず楽しいです。大量にあるアビリティの多くが個性的で、プレイスタイル次第で何らかの使い道があるのも面白いところです。
GBA版の追加要素は、ちょっと微妙でした。新ジョブは入手時期が遅すぎる上に、能力も既存のものの焼き直しのものや、性能が中途半端すぎるもの、使いこなすのがやけに難しいものなど、あまり魅力を感じませんでした。隠しダンジョンは、歯ごたえのあるボスがいて緊張感のある戦闘が楽しめるのはいいのですが、ちょっとボリューム不足に感じました。また、本編のレアアイテムを超える強さのアイテムや、本編のレアモンスターがわんさか出てきて、これまでの苦労は一体なんだったんだろうと思うこともありました。モンスター図鑑を埋めるのは楽しめました。
移植はシステム部分はよく出来ているのですが、やっぱりGBAということもあって音楽や効果音はイマイチでした。音楽は一部で変なアレンジがされていて雰囲気が台無しになっているものがありましたし、効果音にいたっては最初に聞いた時に「なんだこれ?」と思ったほどに軽い音になっていました。新たに追加された会話中の顔グラフィックはゲームのイメージと合っていないようにも思えました。あとは、エンディングの一部で音楽と映像の合わせかたに違和感を感じたのですが、気のせいだったのでしょうか。
シンプルながら完成度の高いカスタマイズは今でも十分に楽しめますし、隠しダンジョンの追加ボスは強すぎず弱すぎずのいいバランスでした。音にさえ慣れてしまえばSFCに近い感覚でプレイできる高い移植度で、かなりの懐かしさを感じつつも、一方で追加ダンジョンは新鮮な気持ちでプレイすることができました。これを完全移植された環境でプレイできればよかったのですが、おおむね満足です。
ついにGC用ホリ製デジタルコントローラの入手に成功しました。GC+GBプレーヤーという環境で最大のネックとなっているのがGCのコントローラです。とにかくスティックの使い勝手を優先しているため、十字キー操作となるGBソフトを遊ぶのには不向きでした。別のコントローラを検討したものの、マイナーなGCだけに十字キーメインのコントローラはこれ一種類しか存在せず、しかも4年前の製品ということで入手が難しく、半ば諦めていました。しかし、たまたま立ち寄ったショップに新品がほぼ定価の1554円で置いてあり、衝動的に買ってしまいました。
形状はSFCコントローラとほぼ同じです。START等の位置も同じなので、SFC用のホリパッドがベースになっているのかもしれません。Aボタン周りはGCと同じ配置で、GCと同様に中央がやや膨らんだ形になっています。ZボタンはSTARTの右上の空いたスペースに。おまけにGBプレーヤー用に、Yボタンと同じ働きをするSELECTボタンが追加されています。あとはSFC用コントローラと違って、裏側の持つ部分2箇所が出っ張っていて、握りやすい形状になっています。
ちょっと使ってみた感じだと、GCコントローラの十字キーを使った時のような意図しない暴走も無く、SFC感覚の快適な操作になりました。ただ、ちょっとボタンの押し心地が全体的に硬いのが気になりました。これは使っていく内に変わっていくか慣れていくかするとは思いますが、この値段では仕方のないところでしょうか。とりあえず少し使ってみることにします。