ドラクエと私

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先日私とアークの関係について振り返りましたが、微妙に反響があったので今度はドラクエでやります。ドラクエは私が初めて触れたRPGシリーズで、RPG好きになる大きなきっかけになったタイトルです。以下相変わらずの長文注意。

私が初めてプレイしたドラクエはFC版の4です。これが初めてプレイしたRPGです。だから全五章構成とかAIとかに新鮮さを感じるということは特 になかった…はずです。もちろん勝手が分からないので、ビビりまくってかなりレベルを上げて進んだり、それでも全滅したり、無駄にあちこちさまよったり、 かなり非効率的な遊び方をしていたはずですが、とにかくそれが面白かったんです。子供だからストーリーなんかも良く分かりませんし、作戦の立て方もヘタク ソ。ある時期からは進行は攻略本に頼りっきり。でも、最も純粋にRPGというものを楽しめていた頃だったんでしょうね。

4が面白かったの で、すかさず3もプレイしました。4では固定されていたパーティーが、自分で組めるのが楽しかった…と言いたいところですが、私は無難に戦士・僧侶・魔法 使いのパーティーを作った何ともつまらない子供でした。しかもあろうことか最初から酒場に登録されているキャラを連れまわしていました。4より高い難易度 も、攻略本パワーと、レベル上げによるゴリ押しで突破していたんでしょう。でもとにかく理屈抜きに楽しかった。でも、後から思うと1→2→3の順にプレイ していれば、もっと強烈な印象が残ったんでしょうね。うーん、勿体無い。

その流れでドラクエ2にも挑戦。ますます高い難易度も、決してめげ ない子供エネルギーと、攻略本の力でゴリ押ししていました。むしろふっかつのじゅもんが最大の敵でした。子供はゲームのプレイ時間に制限があるのに、その 多くを入力とメモに取られるのは厳しい世界でした。どうしても合わなくてやり直したこともしばしば。合わねー!と半泣きになっていたところで、「ぱ」と 「ば」を入れ替えてみたら通った時の感動は今でも忘れられません。結局、攻略本の力でレベル26ぐらいでロンダルキアに辿り着いてしまい、敵とのあまりの 戦力差に投げてしまいました。

すっかりドラクエファンになった私。5はもちろん予約です。でも、発売日に入手できず。当時のゲームはなんか 生産に時間がかかっていたらしく、結局手に入ったのは発売から2週間ぐらい経ってからだったと記憶しています。待っただけあって、このドラクエ5にはとこ とんハマりました。仲間モンスターシステムがとにかくツボ。モンスターが仲間にできるというだけでもワクワクものだったのに、それが普通のキャラのように 育てられるのが好きでした。旬な時期にプレイしていたので口コミでの情報交換なども色々でき、それがまた楽しかったんでしょう。レベル99にもしました し、さらに何周もプレイしました。今やっても思い出補正込みで十分楽しめそうです。

この頃のドラクエへのハマり方は相当なもので、ドラクエ 4コママンガとか、スライム型のキャップがついたマーカーペンとか、ドラクエ関連のカードゲームやボードゲームとか、周りはドラクエだらけでした。マー カーのキャップになっていた緑のスライムは「スライムジョー」、黄色が「スライムエイミー」、ピンクが「スライムメグ」なんて名前がついてたはずですが、 その後登場機会はないみたいですね。ドラゴンクエストダンジョンの拡張パックなんてのを買ったりもしました。あまつさえポスターカレンダーだの、カードダ スだの、ジグソーパズルだの、スライム球(!?)だの、アニメ版総集編ビデオだの、色々ありました。もちろん財力がないからどれも中途半端でしたけどね。

時 期はズレますが、ドラゴンクエストあるくんですも少しやりました。湖に水没するというトラブルがありましたが、浮いてきたところを回収したら、数日後に動 くようになっていました。このほかにもトルネコの1・2にも一時期手を出していました。1はそこそこハマりましたが、2はエスカレートするノリについてい けなくなってしまいました。それと、1~7はオーケストラ版のサントラも持ってます。特にファミコン出身の1~4の曲は、こんなにイメージが変わるのかと 衝撃を受けました。

しかしこれだけドラクエにハマっていたのに、この後FF派に転向した私。ドラクエ6の発売にもあまり興味が持てず、次に プレイしたのはPSが既に主流になっていて、既にアークシリーズにも出会った後になります。ゲーム屋のSFCコーナーがどんどん縮小されていく中で、無く なる前にとリメイク版のドラクエ1・2とドラクエ3に手を出しました。FC時代に未プレイだった1は、さすがにシンプルすぎてあまり楽しめませんでした。 ただ、おうじょのあいの存在を忘れていて、沼地を1歩1歩探すというマヌケプレイをしたのを覚えています。FC版でクリアできなかった2は、難易度が下 がっていて気持ちよーくクリアしました。3は当時既にPSや64のグラフィックを体験していたにも関わらず、ドット絵の美しさとエフェクトの迫力に驚かさ れました。だいぶ別ゲーにはなっていますが、良リメイクでした。

7をプレイしたのも、発売から少し経ってからのことでした。特別期待を込め て買ったわけでもなく、ヒマだしなんかRPG買うかというぐらいのノリでした。6を未プレイだったので、新職業システムには結構ハマりました。何故かは分 かりませんが、ドラクエは延々とザコを倒し続ける作業が飽きにくい気がします。何でだろう。でも今はもう無理かな。アーク2をも上回る長さはさすがに長す ぎるように思えましたが、最後までそれなりのテンションを維持できていました。時間があった頃ならではですね。ムービーは明らかに他のRPGに負けてい て、ちょっと寂しかったです。しばらく後、ゴタゴタがあってとにかく何も考えたくなかった時、この長いゲームの2周目にはお世話になりました。

ま たしばらくブランクがあった後、PS2版5に手を出しました。とにかくこのリメイク版、戦闘のグラフィックとテンポが良かったです。3Dなのに違和感の少 ない映像で、2Dよりもスピーディ。これは純粋に凄いと思いました。仲間会話の導入もいい感じ。思い出のゲームがダメイクだったら嫌だなーとしばらくス ルーしていたのを後悔する出来でしたね。モンスターを全種仲間にするぐらいにハマりました。ただ、AIがヘボすぎるとか、追加要素がことごとく未完成だと か、思いもよらない問題もありましたが…。

それから私の中でレトロゲーブームが到来。プレイせずにいた6を早速プレイしました。よりグラ フィックの優れた3、転職システムがさらに大規模になった7の両方を先にプレイしていたせいか、あまり新鮮さを感じられませんでした。リアルタイムでプレ イしていればもっと違う印象になったでしょうね。続いてGBのモンスターズ1もプレイ。最初のモンスターズだけあってテンポの悪さには悩まされましたが、 とりあえずモンスターズの世界を一通り体験できたのは良かったかと。ただ、色々面倒くさいという印象が強く、もっと時間のある頃に出会えれば良かったのか もしれませんね。

積みゲーの合間に8の廉価版もプレイしてみました。8が発売された頃は丁度ジェネをやっていた時期で、あまり興味がなかっ たんですよね。でもこれは予想以上に面白かったです。グラフィックも良いし、シンプルながらもプレイヤーの意思を反映させられるスキルシステムなども面白 かったです。久々にドラクエの楽しさを実感させてくれるタイトルでした。長距離の移動、レベル上げ、金稼ぎに時間がかかりすぎるのがちょっと難点だったか な。

9は発売日に購入しました。発売直後に買ったのはSFC版の5以来でしょう。発売前なのに各方面からボロクソに叩かれているのを見て、 逆に興味が出たというところでした。実際、旧作とのノリの違いさえ気にならなければ、普通のドラクエという感じで悪くはありませんでした。圧倒的なボ リュームのあるやりこみ要素には、さすがに立ちすくむばかりで手を出せませんでしたが…。DSというハードを選んで、非ゲーマー層をターゲットにするとい うやり方はうまいなーと思ったのですが、実際どうなんでしょう。

最近はバトルロードビクトリーをチマチマプレイ中です。作戦がハマった時は、してやったり!とニヤニヤできる一方、負けるとフザけんなこの運ゲー!と叫びたくなる、ある意味絶妙のバランスなのか。色々テンポが悪いのを除けば、 まずまずいい感じだと思います。懸念していたバグとかも今のところなさげですし。とりあえずエンディングまでは行きましたが、購入前から使おうと心に決め ていたももんじゃのカードが、未だに手に入らないとはどういうことだ。まぁもう少し遊んだら感想載せる予定です。ちなみにドリンクのとろとろスライムです が、ホイミサイダー味は気の抜けた甘~いソーダっぽい味、メラトロピカル味はパインか何かの缶詰の汁っぽい味でした。思っていたほどゲテモノではなかった ものの、もう1回飲みたいとは思いませんね。

ゲームの選択肢が増えている現在では、一般層も楽しめるように作られているドラクエシリーズは 嫌われ、叩かれがちですが、やってみるとなかなか面白いものです。実際私も何度もドラクエから離れながら、結局戻ってきてますし。飛びぬけた特長みたいな ものはなかなかなくても、国産RPGに必要な要素がどれも平均以上の水準で入っていますし、昔から脈々と受け継がれている雰囲気とか手触り感とかが気持ち いいんだと思います。この不思議と飽きない感触を上手く言葉にできないのがもどかしい。今後も新作が出れば、興味の持てる内容なら買っていく予定です。と りあえずはDSかPS1のリメイク版4をやってみたいのですが、積みゲーが多すぎてなかなか機会がないのが残念なところです。