ファンタシースターの攻略本が1040ページ、2700円と聞いてすごい時代になったものだと感じたわけです。うちにある一番厚い攻略本が、サガフロ2のアルティマニアで500ページちょっと。これでもすごい厚さだったのに、もうその倍とか。昔、解体真書やアルティマニアが出始めた頃から、攻略本は厚さと物量を競っているような空気になりましたけど、今はさらに次のステージへと到達してるんですね。モンハンも1000ページ超えか。
今や攻略はネットでかなり精度の高い情報が得られる時代になりましたし、有料で後から修正のできない攻略本は大変でしょうね。攻略サイトも昔ながらのホームページ的なものから、wikiが主流になり、こっちも時代の変化を感じます。うちみたいなどう見てもweb1.0みたいなサイトはもう古いんだろうな。
そんなことを考えていたら、PS3用の攻略本なんてのが出ていることを思い出し、あえてゲーム機で見る攻略っていうのがどんなものなのか気になりました。で、「モンスターハンターポータブル3rd モンスターデータ知識書」っていうのを買ってみました。お値段は700円。売りは動画・BGM・鳴き声データの収録と、オマケのPSP版らしいです。
中身は普通に攻略本を電子化しただけ、という感じでした。目次と、○○ページを参照ってところがリンクになってるぐらいか。HD画質なら普通に文字は読めますし、拡大縮小はきわめてスムーズです。あと、各モンスターの生態動画に加えて、特徴的な攻撃の動画がスムーズに見られます。動画の再生も軽いです。ページごとに各モンスターのBGMがかかってるのはゲーム機ならではですね。本やネットではできないでしょう。
攻略記事の内容は微妙。素材の入手確率とかは☆の数での表記で、細かい数字は一切ありません。モンスターデータも隠し扱いのボス1体のものは載っていません。初心者にはいいのかもしれませんが、ネット上の攻略情報で十分というレベルかな。これはベースになった本のせいなんでしょうけど。敵の攻撃動画はただ見せるだけだから、参考になるんだかならないんだかというレベルです。
オマケのPSP版は、動画や音声を大幅に省いたバージョンでした。中身は同じですが、解像度が低いので見づらいです。まあオマケだしこんなもんか。200MBを超えるサイズがメモステの容量によってはきついかも。
もうちょっと、ゲーム機ならでは、電子媒体ならではという次世代の攻略本になってるんじゃないかと期待していたのですが、あくまでも電子書籍+αみたいな位置づけだったようです。どうせPS3でやるなら、もっと革新的で使いやすいものが見たかったですね。