3DS版クロノスアークの感想 – スマホからの移植で操作性向上

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ケムコのRPG「クロノスアーク」の3DS版をクリアしたのでその感想など。携帯アプリ→スマホから移植された2DのRPGです。ゲーム内容は前回紹介したスマホ版(クロノスアークの感想)とほぼ同じなので、今回は変わった部分に絞って紹介します。

物理キーのあるゲーム機への移植ということで、スマホ版よりも操作性が大きく向上しました。元々物理キーを前提として作られたものだから当然といえば当然ですね。移動やコマンド選択はもちろんですが、レスポンスも全体的に改善されています。スマホ版では操作性の悪さが結構なストレスになっていたので、これだけでも非常に遊びやすくなっています。面倒だった謎解きも操作ミスが減ってだいぶマシになりました。

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解像度はスマホより落ちますが、グラフィックに特に違和感はありませんでした。3D立体視に対応していませんが、別に必要はないでしょう。戦闘画面などはむしろ無駄なスペースが詰まって見た目が良くなったぐらいです。心配していた動作の重さなどもなく、サクサクと遊べます。

ゲーム内容では、元々あった追加課金要素が廃止されたのが大きな変更点です。代わりに課金通貨は戦闘終了時に高頻度で少しずつ手に入るようになっています。素材を手に入れやすいダンジョンなどにも中盤あたりで入れるようになるので、多くのプレイヤーにとって難易度は緩和されたと言えます。貴重な転職用アイテムが現実的に調達できるのも、やり込むのに便利そうです。

全体としては、内容はそのままで遊びやすくなった良い移植と言えます。ボリュームは10時間程度と軽めですが、初見なら結構歯応えのある難易度になっています。なので定価800円という値段分は楽しめるのではないでしょうか。昔ながらのRPG好きなら一度試してみては。プレイするのは2回目でしたが思いのほか楽しめました。

それにしても、スマホ版の頃に作った素材の入手場所メモが再び役に立つ日が来るとは思いませんでしたね。さすがに2回目だと強化すべきポイントなんかも分かっているのでかなり楽に進められました。多少分かってるほうが面白いかもしれません。不満点も分かった上ですしね。

せっかくこのゲームを3DSに移植したのだから、ヒットポイント社の似たようなエンジンで動いている「マシンナイト」などの作品群も3DSに移植して欲しいですね。専用機は遊びやすさが違います。欲を言えばガラケーオンリーでスマホに移植されていないタイトルも希望したいところです。でも売れないんだろうなぁ…。