PCエンジンアーカイブス

前回の記事でもちょっと書きましたが、PCエンジンアーカイブスをちょっと試してみました。1本買えばPS3でもPSPでも動作し、バックアップRAMのセーブデータをコピーすればPS3版とPSP版の両方で使えるというスグレモノ。しかも本家PS1アーカイブスよりも早くVitaにも対応しています。

PS3版もPSP版も、あくまでもPCエンジンを再現したPS3ソフト、PSPソフトという形で扱われているみたいです。一応プラットフォーム別に分類したらPCエンジン枠ができますが、起動時にちゃんとPSPのロゴが出たりします。だからこそVitaに早く対応できたのかも。もちろんPS3にPCエンジン用のCD-ROMを入れてもゲームはできません。一応音楽CDとしては認識しますが自己責任で…。

ちなみにソフトはイース4。ディスクは持っているのですが、PCエンジンDuoのCDドライブが壊れちゃってプレイできなくなっていたのです。当時は飽きたのかデータが消えたのか、クリアはしていませんでした。たまに通電しなくてもデータが消えないってスバラシイ。

PSP版は以前にUMDソフトとして発売されたPC Engine Best Collectionと同じようなシステムが採用されています。あれアッサリ終わっちゃったなぁ…。スクリーンサイズやボタン操作は同じですが、セーブデータの扱いは違っています。縦横比が4:3(?)にならないのも同じで、微妙に細く見える画面か、横にビヨーンと伸びた画面を選ぶしかありません。

PS3版はオリジナルの解像度を選ぶことはできませんが、常に4:3の比率で表示しているようです。PS1のようにスムージングをする機能はありませんが、昔のゲームだと思えば十分プレイできます。PS3とPSPのセーブデータのコピーは、PS3版のゲーム中メニューから。USB接続したPSPとバックアップRAMのデータのみやりとりが可能で、中断データには互換性がないみたいです。PSPと同様にUSBメモリも認識はしましたが、上書きするための元のデータがないとエクスポートはできませんでした。元データさえあればUSBメモリにコピーもできそうです。

Vita版ですが、これはPSP版がそのまま動くという形でした。システムメニューの文字や画面がVitaに最適化されているということはなく、引き伸ばしただけです。ちょっと残念ですが、ゲームの画面は本体の画面が綺麗なこともあってかなり綺麗に見えます。PSP用のシステムメニューからスムージングも選べるのが強みです。

ここで気になったのがPS3とVitaのバックアップRAMデータのやりとり。PSPと違ってVitaはPS3から操作ができないので、PS3→Vitaというエクスポートもできません。とりあえずエクスポートしてからコピーで戻し、Vitaに移す(PS3→PSP→PS3→Vita)ことでやりとりできましたが、これはさすがに面倒くさいです。もっと簡単な方法ないんでしょうか…。

PCエンジンアーカイブスの配信がPSNの障害明けを最後にずっと止まってしまってるのは残念ですね。PCエンジンオンリーのゲームでやってみたいものもいくつかあるので、再開してくれないかな。ほかにも、英雄伝説1・2あたりが配信されれば、PSP1台でシリーズ全作品が遊べるようになったりするのに。

2012/5/4、コメント欄の情報提供より追記。PSPが無くてもUSBメモリー等があればPS3→Vitaのデータ移行ができます。Vitaで作成したバックアップRAMデータをPS3経由でUSB機器に移し、PSPに見せかけてエクスポートし、そのデータをまたPS3経由でVitaに戻せばOKです。詳しくは該当コメントをご覧ください。